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2007.10.05

19. 続きです。

ヴォルフヴィッツの彼女の写真のありかを教えて下さった方、『バーチウッド』の誤植を指摘して下さった方、どうもありがとう。それから一緒に『300』見た人のメールもあるんですが、この二通は飛ばします。で、続きね。

From:
Date: 10 juin 2007 18:32:21 HNJ
Subject: 『文句』ではありませんが

佐藤亜紀先生

初めてメール致します。倉澤と申します。

昨日御講義を拝聴した後、『1809』にサインを頂いた者ですが、
その際に(確か)旧作ですみませんといった内容の非常に無礼な
言葉を吐いており、御詫び申し上げたくメール致しました。

新刊の『ミノタウロス』でなくしかも文庫版ですみません的な事を
言ったつもりであったのですが(どちらにせよどうでもいい一言でした
・・・すみません)、緊張と体調不良で阿呆な事を口走っており、
大変失礼申し上げました。

先生の映画を語る際の視点が新鮮で、御講義興味深く拝聴して
おります。私もここ数年暑さに弱く次回までの空き加減は嬉しい限り
です(観ていない映画も多いので)。今後も楽しみにしております。
失礼致しました。

特に感じ悪いとは思いませんでしたよ。お気になさらず。御都合がよろしければ十一月にお会いしましょう。

From:
Date: 22 juin 2007 12:32:19 HNJ
Subject: はじめまして。

佐藤亜紀様

はじめまして。ヨシマルと申します。
お恥ずかしながら、佐藤亜紀さんのことを昨日知ったばかりです。。。
TBSラジオのポッドキャスト「ストリーム・ブックレビュー」というコーナーで、
ライターの豊崎由美さんが、「ミノタウロス」を絶賛しておられました。
それを聴いてすぐにこのホームページを検索し、そこでの文章を一気に読みました(感想は、自分の無知、未熟さを全て棚に上げての「おもしれ〜〜!」です、、、)。ですので、重ね重ねお恥ずかしながら、私はまだひとつも佐藤亜紀さんの小説作品を読んでおりませんで、にも関わらず、こうしてメールを書いていることになります。。。。

というわけですので、大変恐縮しながらの「文句」になるのですが・・・。

2005年の9月、10月の日記(これまた古い話題で申し訳ありません)に、
「爆音上映」に関する文章があります。
最初は新聞に書かれたその記事に対する意見を佐藤亜紀さんが日記に書かれて、
そのあと、その日記を読んだ阿部和重さんと中原昌也さんが、
「文学界」誌上でその事に触れていて、
そして更にそれを読んだ佐藤亜紀さんが、再び日記でその件について書かれています。
佐藤亜紀さんはここでの問題について、阿部和重さんの体質に焦点をしぼり、
最大の問題として、
「クラシック至上主義者=ナチ」
という発言を挙げています。
このへんのくだり、何度読んでも、阿部和重さんがそう発言したと読めます。
でも、実際にその発言をしたのは中原昌也さんの方です
(単行本化された「シネマの記憶喪失」に掲載されている限りでは・・・)。

「文句」というより質問です。
ただ単に間違えていたのでしょうか? 意図的に書いていたのでしょうか?
そして、どちらにしても、現在、阿部和重さんと中原昌也さんをどのように思われているのでしょうか?

ヨシマルシン

うっへえ、単行本にもあのまんま入れちまったんですか? 困った方々だな。せめてblogのURLくらいは入れてあったでしょうね? それとも佐藤なんか知らないという方々に脳内佐藤(映画に関しては役者の衣裳がいけてるかいけてないかしか言うことのないお下劣低能おばはん)を刷り込むのが目的なのかな? 何にしても卑劣なことで。

問題の発言に関しては、確認しました、クラシック聞く奴=ナチ、と言っているのは確かに中原氏の方です。中原センセの才能については、最初の頃は買わないでもなかったのですが、最近は何か、鬱のイウォークをお笑い番組に引っ張り出して立ち往生するのに爆笑していたら、本人もすっかりその気になり、立ち往生こそお笑いの神髄と言わんばかりになっちまった、みたいな。立ち往生の伝道師中原師の発言だと思わなかったのは、この人の才能があまりにも(信号音)的だったが故の誤りです。どうもすいません。

とは言えね、特にチャレンジされてはいないというなら戦後のワーグナー上演史も知らずにナチ呼ばわりは単純に恥ずかしいよ(ワーグナー=マーチだと思ってたエドマンド・ウィルソン級に恥ずかしい)。色んな演出のやつがDVDで出てるから、ちゃんと見て、考えて、それから言おうね。

それから当該記事の阿部氏の体質に関する記述は、ナチ、を抜いても(阿部君もちょっと勉強して考えようね)基本、一緒だと思います。ABCあたりで芥川やって上がりということにしておいた方が良かった作家、というところでしょうか。

意地が悪くて申し訳ありません。当該記事には後で訂正の註を付けておきます。お二人とも、文壇の制度に取り込まれて切れ味が鈍ってきているのがとても残念、と言っておきましょう。特に中原! 文學界の身内引っ張って来る映画対談全然面白くねえぞ、闘魂注入されたいか? もっと気合い入れろ、気合い!

From:
Date: 5 juillet 2007 09:49:38 HNJ
Subject: 佐藤先生はじめまして

先日サイト内の過去の日記を拝読しておりましたところ、『ショッカー幹部パーティーワインセット』なるくだりを目にし、見た瞬間通勤電車内であったにもかかわらず大爆笑してしまいました。こういうの、ソリッドリライアンスの寿司UBSメモリと同じくらい大好きです。 最近は笑うことが少なかったのですが、その日は一日中良い気分でした。
暑い日々が続きますが、どうぞお身体大事になさってください。新刊楽しみにしております。それでは

結局ワインセット買いませんでした。しくしくしく。

From:
Date: 29 juillet 2007 10:02:23 HNJ
Subject: 文句ではありません

繁村と申します。

日記をいつも楽しみに拝見しています。
7/21の記述に、「イラク戦争の後遺症で俳人と化した親父であり」という誤記があることを
お伝えしたく。

ご指摘ありがとうございます。後で訂正いたします。

From:
Date: 13 août 2007 10:19:05 HNJ
Subject: 著作リストについて

佐藤亜紀様

アマゾンで新刊が出ていないか調べたところ、『バーチウッド』を見つけたので、どのような本なのかと久々にブログを見に来ました。
ブログでもっと宣伝してください。

5月に、『ミノタウロス』を買ったころは古代史の本を読んでいて、「いよいよ読むものがなくなったときに、まだ佐藤亜紀の新刊があるのはなかなかの贅沢ではないか」、と考え、枕元に積んでおきました。
今月に入って、『ガリア戦記』、『ゲルマーニア』、『アナバシス』、と野蛮な本を立て続けに読んで、さあ読むものがなくなったというときに、枕元に残っていたのが、『ミノタウロス』で、読み始めるとこれまた野蛮な話なので、愉快な気持ちになりました。
今主人公が賞金稼ぎに出かけたところです。

著作リストの、『雲雀』の文庫の値段が、単行本と同じになっています。
ブログの2007年の1月6日から3月15日まで、リンク先の年がところどころ間違っています。2007年のところが、2006年になっています。

長谷川伸

ご指摘ありがとうございます。訂正しておきます。
それから本の宣伝ですが、自分ではしないことにしております。御寛恕あれ。

From:
Date: 11 septembre 2007 17:41:39 HNJ
Subject: 日記を読んでのお返事です

私といたしましては、亜紀と言えば向井でもなんでもなく佐藤だろうと言う位、信頼尊敬に値する人間性と教養、文筆能力に長けた方のお名前で、別の色紙に書いて頂いたものでもありませんでした。
私が持参したご著書にサインを頂いた訳ですし、それが花押でも似顔絵でも落書きでもかまわない嬉しい事だったのです。書き損じと言うほどの事でもないし・・・
日記を拝見して、上記の心持の者としては、黙っておこうと思っていたのですが、・・どうにも申し訳ない・・と記されていましたのでやはり連絡だけでも、と。
お心遣いのお礼に、ちょっとしたニュースを添えておきます。オペラをお好みの方なので、おそらく喜ばれるかも、と思いまして。阿佐ヶ谷のヴィオロンと云う斯界には少し聞こえている喫茶店の主が友人でして、レコードではありますが限定復刻の名品を手に入れてくれました。名高い1955年バイロイトでの指輪の録音です。以後の演奏が物足りなく思える程の出来です。私は客の引ける時間帯に行って聞くのですが、ご連絡下されば彼に言って、佐藤さんが楽しめるであろう店の空き予定を聞いておきます。ここは面白いものが多いのですよ。ミニコンサートなどで貸してしまう時間も多いのでいつも機嫌良く使えるわけではありません。
失礼なファンとお怒りにならないで、聞いて欲しいのは、肝っ玉オッ母的体型になっておいでで、肝臓腎臓系の未病が疑われまして心配なのです。大変なエネルギーを要するお仕事ですしその分篭るので、以後の待望作にもいずれ支障をきたしかねないと恐れるのも、佐藤さんの活躍が喜びであるファンの正直な心配です。武道やアジア医学系の知識をかじっているもので、そこからつい・・・
機嫌良く、活躍してください。
今、バーチウッドに興奮しております。

今泉裕士

From:
Date: 13 septembre 2007 23:53:12 HNJ
Subject: ごめんなさい。

ありがとうございました。
そして大変失礼をいたしました。
人様のお体に関する事等、深い関わりも無い者が口にしてはいけない事でした。私はそこに好悪の情を持ちませんので、つい大好きなお方のお姿に接して嬉しく、しかし心配な兆候を感じて素直な気持ちだけでこの機会に吐き出してしまいました。
これだから女性に不可蝕賎民かヒジュラの如く疎んじられ、この歳まで幼児か老婆以外にモテタ事が無く独身をかこつ羽目になるのですが・・・
とにかく許して下さい。
私はこのような人間です。
http://web.mac.com/imaizmiyuzi/iWeb/Site/
つい変な勢いがついて、長年先延ばしにしていたウェブログを始めましたので。
自己紹介などしてもらう必要ない、関わりの無い輩という感じでしょうか。
忘れて下さい。
お元気な活躍を祈っております。

今泉裕士

オーバーウェイトは事実ですので、気にはしておりません。ご安心下さい。しかし30歳以上の女性の望ましい体脂肪率下限まで絞っても、普通の同身長の女性より十キロは優に重い、ってのはどういうことなんでしょうね? いよいよスコットランドの丸太投げおやじだ。

それから、そう、名曲喫茶です。すっかり数が少なくなりましたが、近所にも一軒ありまして、これがまた凄いスピーカー入れてるのな。穏やかぁな曲しか掛けてないけど、あれでワーグナー爆音で掛けたらすごいだろう。

1955年のバイロイトの指輪というのは、カイルベルトのやつですよね。『ジークフリート』のCD出た時に買いましたが、オケはいいものの歌手たちがちょっと不調じゃなかったですか? よろしければ感想、詳しくお聞かせ下さい。



というところで終りと思っていたら、駆け込みで二通、文句が来てました。


From: "Harada"
Date: 5 octobre 2007 03:01:51 HNJ
Subject: 「文句」ではありませんが

大蟻食様

 初めて、メールいたします。別に文句ではなく、質問なのですが、お答えいただければ幸いです。

 えーと、確かはるか以前の日記の中に、大蟻食様が日本でも覚醒剤の使用を認めたらどうかといった内容があったように思うのですが、(記憶違いだったらすみません)何故、そのようなお考えを持つにいたったのでしょうか?
 実は私は強迫神経症を患っておりまして、精神安定剤を常時服用しているものなのですが、発症したての頃、かなり強い薬を処方され、色々奇妙な行動をとってしまいました。
 それで思ったのですが、ダウン系ではなくアップ系の薬を服用した人物はバッド・トリップになる可能性があるわけで、そうしたらその人物が幻覚作用で殺人等の凶悪犯罪を起こす可能性があると思うのです。
 大蟻食様のことですから、そのあたりは十分承知しておられると思うのですが、それゆえに「何故?」と思った次第であります。
 稚拙な質問ですみませんが、どうかご返答よろしくお願いいたします。

                            尚

追伸 メルアドの公開は、できればしないでいただきたいのですが・・・一応、女ですので。今でも「バイアグラ買いませんか」等の迷惑メールの削除にため息をついております。

さすがに覚醒剤の解禁は提案しておりません。また、解禁している国というのも寡聞にして知りません。ただし、マリファナやハシッシュくらいならいいんじゃないかとは思っております。また、ドラッグに限らず、アルコールの場合でも、それで事故や事件を起した場合には通常より厳しい処罰が望ましいとも考えております。

From:
Date: 4 octobre 2007 23:06:38 HNJ
Subject: アンチ宇宙戦争?

佐藤先生、こんばんは。
いきなりですが、質問をひとつだけ。

佐藤先生の宇宙戦争評、興奮してよみました。喉に引っかかっていたものがすーっと取れた気持ちよさでした。それにしても、この国の映画評論家ときたら……いえ、その文句はやめておきます。

それで、「ミノタウロス」です。この作品は、スピルバーグの宇宙戦争へ対する「アンチ」で書かれたのですか?

それだけお聞きしたいです。よろしくおねがいします。

人間が灰になり衣服だけが残る、というのを、R15指定とかを食らわないための小細工と見るか、他のところ——たとえば『シンドラーのリスト』の灰と結び付けて震え上がるかで、あの映画の評価は随分違ってくると思います。私は後者の方でした。派手な流血を映していたら、あそこで描き出されている虐殺の恐ろしさは表現できなかったのではないかと思います。

『ミノタウロス』について言うなら、『宇宙戦争』は書き始めた後の公開だったので、直接の関係はないとも言えます。ただし、そこで描き出されている大量死と難民化、間抜けなドイツ国防軍の兵隊みたいに地下室に入ってきて水を飲んだり写真を見たりしている宇宙人まで含めて、人の情を持っている筈の人間が一番怖いという状況に(何と言っても怖いのはあの子役の顔だ——ちっちゃなメリル・ストリープみたいな白い顔で、明らかに「こいつを殺して」って表情をする)、『ミノタウロス』と通底するものがあるのは事実です。『宇宙戦争』が『インディペンデンス・デイ』的なハリウッド映画(ちっ、言っちまったぜ——普通他人がこれ言うとわたしゃ怒るんだが)に対するアンチだと考えれば、『ミノタウロス』は『宇宙戦争』の側にありますし、両者(『宇宙戦争』と『インディペンデンス・デイ』)をひと括りにするなら、アンチだという解釈になるでしょう。

という訳で、漸く溜っていた分を更新いたしました。今後はまめな更新を心掛けますんでどうぞよろしく。文句の宛先はmonk@zag.att.ne.jpです。

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2007.10.04

18. 七箇月ぶりの文句です

どうもすんません。だらけてました。八ヶ月ぶりの文句です。期限切れのが沢山ありますが、お詫びもかねて掲載・返答させていただきます。

From:
Date: 23 mars 2007 15:29:54 HNJ
Subject: 公開講座

>明治大学で五回、公開講座をやります。一回目は五月十二日土曜日午後二時から、リバティタワー(旧カザルスホールの向い側)十階の1106番教室にて。百四十人収容と聞いてびびったんですが、お呼び下さった高遠弘美先生に見せていただいたら、ええまあ、もっとでかい教室でやったこともあります、マイクなしで

という点について。
もうちょっと詳しく教えていただけるとありがたいんですが…。
明治大学公開講座で調べてみたんですが、まだいろいろが未定なのか詳細が出ていませんので。

Q.どういうことやるんでしょうか。あまり高度でついてけなくてもいやだし、公開講座だってなもんで、やわくてもがっかりだし…(というこれはないと思うが)。佐藤亜紀の講座なるものに行ったことがないので想像・見当がつきません。佐藤亜紀の小説が好きなら、理解できる感じでしょうか?

 

こういうのはきちんと間に合うようにupすべきでした。ごめんなさい。
後からの話で申し訳ないのですが、今のところは映画を例に、表現における「痛み」について話しています。映像によって表現された「痛み」の変遷と社会の変化、或いは、観客が感じ取る「痛み」を表現者はどう利用するか、とかで前期二回は終りました。十一月は「痛み」や「衝撃」の映像的利用についてもうちょっと突っ込んでみます。作例はエイゼンシュタインの「ストライキ」(エイゼンシテインが正しい、とかいう話はちょっと措いといて下さい)、シュトローハイムの「メリーゴーランド」、グリフィスの「イントレランス」あたりを作例として使います。そんなに難しい話はしていないつもりですが、でもまあ多少は、大蟻食的に、こむずかもしれません。わからないところがあったら授業の後ででも質問して下さい。メールでも構いません。今度は至急更新いたします。

Q.公開講座ってお金かかるんですか? かかるとしたらいかほど…?

 

無料です。

Q.対象として適切なのはどんな感じのひとですか。もちろん「公開」なのだから誰がいってもいいわけですが、どういう人に対して講義する予定でいますか? あまり自分が場違いでも…。

特に学生が多いということはなさそうなので、場違いとかいうことは一切ないと思います。

文句の回答としてでなくて、告知としてでもいいので教えていただけると幸いです。

いやもう、こちらこそ非常に恐縮です。単発参加でわからないというものではないので、時間があったらおいで下さい。

From: "nana takanashi"
Date: 16 avril 2007 09:59:01 HNJ
Subject: 文句がないのにメールしてすみません

佐藤亜紀さま

 初めてメールをさせていただきます。といって、実はまったく文句ではないメールなので、ここにお送りしていいものだろうかと、多少びくついていおります。でも、どうしてもひと言申し上げたくて、ほかにメールを送れる宛先もないようですので、ここに書かせていただきました。「忙しいのに・・・まったく!」と思われたら、ごめんなさい。もうしません。とお詫びします。

 私はまったくの偶然から、図書館で「雲雀」を手にし、ものすごくこの作品を好きになってしまいました。こんなふうに月並みな表現しかできなくてすみません。自分でもボキャブラリーの貧困さが歯がゆくてなりません。でも、もう「好き」とか「恋してる」とかという言葉しかぴったりこないのです。理屈ではないのですから。私はこのところ、しばらく図書館通いをして現代作家の作品を濫読していました。主に女性作家のものを読もうと思い、次々読んではみたのですが、いいとは思うけど夢中にはなれないかな・・・という作品にしか巡りあえませんでした。けれど、「雲雀」は違いました。もう夢中でした。ほかに何をするのも嫌になるほど。こんなに夢中になれる本に巡り合えたのは、本当に久しぶりです。ジェルジュという青年は、なんて魅力的な人でしょう。メニッヒ兄弟はなんてチャーミングなんでしょう(ことにカールは)。この作品は、悪役、敵役すらも私には魅力的に思えました。そして、深刻でありながらユーモア漂うこの作品のすべてに、ただただ快感を覚えました。うれしくてうれしくて、すぐに「天使」を借り、(借りて、なんてごめんなさい。これから購入します)読んでいます。そして佐藤亜紀さんとはどういう方なのか、とても知りたくなり、ネットで検索してこのページを読んでみたら、これがまた作品と同じくらい素敵で痛快な方なので、ほとんど躁状態になるほどうれしくなって、思わずメールをしてしまいました。HPの文章は、私の好きな笙野頼子さんをちょっとだけ彷彿とさせられたのですが、笙野さんは佐藤さんのお好きな作家のひとりであるということも知り、これまたうれしくなりました。こんなずうずうしいマネをしたことを(つまり、作者の方に自分の感想を勝手に送りつける、ということですが)、後からきっと後悔すると思いますが、でも、躁状態のまま今は書いてしまいますね。

 「文学界」というところでは、いろいろご苦労もおありと思いますが、これからもこんな素敵な作品をどうか書きつづけてくださいませ。私もこれから手に入る限りの佐藤さんの作品を読みつづけます。いつかまた、ジェルジュのお話を書いてくださったら、本当にうれしいです。ずっとお待ちしています。この作品と佐藤亜紀という作家に出会えた幸運を(神様か運命か何かに)感謝します。

素敵な感想、どうもありがとうございました。図書館の件は私は全く気にしておりませんのでご安心下さい。買っていただければもちろん嬉しい訳ですが、あちこちの図書館に所蔵されているというのは、私くらいの部数の作家にとっては非常に重要なことですので、それはそれでありがたいことです。

今後ともどうぞよろしく。

From:
Date: 11 mai 2007 19:14:49 HNJ
Subject: ご講演楽しみにしております。

大蟻食さま

明日のご講演、私も拝聴させて頂くことにしました。とても楽しみでわくわくしております。
ところで、例のテープ起こしの件ですが、やるかどうかは別として、録音させて頂くのはNGでしょうか?
加えて、もしお許しがあればビデオにもとりたいなーなどと考えているのですが、いかがでしょう?

東京から遠くて参加不能だけれど、是非ご講演の内容は知りたい、というファンは沢山いるようですので。

時期が差し迫った今になってからのご連絡、大変申し訳ございません。

ぷりぷりざえもん

From:
Date: 11 mai 2007 19:18:17 HNJ
Subject: 忘れておりました

大蟻食さま

先ほどのメールは、文句ではないです。

別にブログで公開されてもかまいませんが、そういう内容ではないかと思いますので。
それから、万が一公開されるときは、大変身勝手なお願いですが、本名は伏せて頂きたく思います。

私一人の問題ならば別にかまわないのですが、私のブログでは、沢山の実在の人間のプライベートな事も書いているので、ということです。

それでは。

ぷりぷりざえもん

From:
Date: 11 mai 2007 20:05:50 HNJ
Subject: Re: ご講演楽しみにしております。

大蟻食さま

お返事ありがとうございます。

公開はダメ、とのこと。了解いたしました。

残念がる人が沢山いるでしょうが、参加できる私としてはそれも愉快です。

ぷりぷりざえもん



前期二回の内容については今のところ色々な方がまとめてblogにupして下さっています。後期についてもやって下さる方がおいでだと思いますが、この場で謝意を表明させていただきます——どうもありがとうございます。後期も宜しく。

From:
Date: 22 mai 2007 16:54:27 HNJ
Subject: 公開講座に関して

公開講座一回目参加してきました。

大変興味深かったと同時に、HPを見ているものには結構おなじみの話題も出ましたね。ハガレンもです。ひそかに嬉しい限りです。

映画のチョイスも、なるほどと思いました。
911テロについての洞察に関しては、すこし違和感がある点もありました。
私は、テロ当時留学中でアメリカにおり(カリフォルニアですが)、そのときのアメリカの(カリフォルニアでの)感覚は、「唖然」と「してやられた」「しかも見事に」という感じでした。旅客機でビルに突っ込むなんて、はっきりいって芸術的かつ最大限の被害を出す、考え付かない方法をやられた、という感覚です 。後づけの感覚ではなく、それがまさにそのときの感覚だったのです。「ビルが旅客機を飲み込んだ」という言葉がその日ニュースで言われていました。

私個人の印象としては、まず寝ている朝に日本の家族から「気をつけるように」と留守電が入っていて。意味が分からず、チェルノブイリ原発的なこと想像してテレビをつけたら、NYのビルから煙が。(そのときはまだワールドトレードセンターは崩壊していませんでした。2機、突っ込んだところ)その映像を見た瞬間に、わたしは「あ、宇宙人の襲撃だ」と本気で思ったのでした。

インディペンデンスデイで、NYのエンパイアステートビルのてっぺんに、爆弾みたいなのが放射される映像があって、あれと猛烈にだぶったからです。(もちろん私は宇宙人陰謀説を信じてはいません。)

数日して、アメリカの報道番組は、ビルに飛行機がつっこむ映像をニュースで流すのを自粛することになりました。国民の不安と恐怖を不必要に煽らないためという理由づけ。実際まったく映らなくなりました。今ではどうか知りませんが、今もたぶんそうなのでは…。日本に帰って、あの映像が平気でニュースで流れる のを見たとき、私はむしろものすごい違和感を覚えたものです。

で、思うのですが、映画としての表現方法が変わったのは、表現者側からのアイデアではなく、むしろ社会や世論の軋轢ゆえ、そうせざるを得なかったのではないか、ということです。アメリカという国、社会が負ったトラウマと、それによる表現方法の劇的変化という点においては、まったくそのとおりなわけですが。 報道番組ですら自主規制したのだから、エンターテイメントとしての映画がうかつに俯瞰図を取れない。表現者側からの自発的な変化によるリアルさではなく、やむをえずの結果とも言えるのではないか?と。

それとやっぱり映画とか芸術は、大量死・大量破壊を目撃することによる一種のカタルシスを狙ってるところも多いわけだし、死と破壊の疑似体験を求めてこちらも見に行くので、そこに美しさが集中するのは当たり前で。でもそれを美しくやっちゃうとリアルな当事者、その美しい部分を全部差し引いたむちゃくちゃを 体験することになった苦痛いっぱいの人間に怒られるから、気をつかったんじゃないか、と思うのです。このへんがどうもしっくりいかない混乱してくるところなのです。

それから一つ質問なのですが、公開講座のあとに本にサインとかお願いに行ってもいいのでしょうか…? 新作ではなく、文庫本とかでも…? 前回は、びびってそそくさと帰りましたが。遠慮したほうが良いのならばもちろん自粛いたします。

経験に基く貴重なご意見ありがとうございます。たぶん自主規制はあったのでしょうね。『トランスフォーマー』で『アルマゲドン』的な表現は戻って来た訳ですが(本当はこれを言うには『ファンタスティック4銀河の危機』を見なきゃいけないんだろうけど、劇場まで行こうという気にどうしてもなれないんですいません。ビデオ待ちです)、落下物に人間的な思考と感情を与えて軌道を制御させることで、ある種の安心感を与えようとしているのかと思ったことを付け加えておきます。死人も随分と少ないし。それにしてもタフと言おうか、物忘れの早い人々だよね。

サインに関しては気恥ずかしいけどOKです。

あと、陰謀説に関しては『サウスパーク』の第10シーズン9.Mystery of the Urinal Deuce
が結構冴えてました。パーカー/ストーンはやっぱ凄いわ。

と言う訳で、文句久々の更新前半でした。御意見御感想御文句はいつも通りmonk@zag.att.ne.joまで。

 

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