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05/10/2011

毎日新聞10月2日付の書評欄に「この人・この三冊」を書いた掲載紙が今日届いた。

取り上げたのは皆川博子氏の「総統の子ら」「聖餐城」「開かせていただき光栄です」。約400x3では詳述できなかったのが本当は残念。是非現物に当たって、皆川氏がどれほど特異な作家か御確認いただきたい。ところで原稿は措くとして、掲載紙を開いてびっくりしたのは和田誠氏の絵だ。

今まで写真がメディアに乗ったことはあるけど、この絵ほど、おお、あたしだあたし、と思えるものはなかった。お会いしたことは一度もないのにびっくりである。更にびっくりなのは、多分元は吉川新人賞受賞の時の写真だと思うのだが、あの時着ていた山本耀司ジャケットの捉え方だ。あの特有のぺたっと畳めそうな感じをよくもここまで捉えたものである。

何と言うか、山本耀司は複雑怪奇なヨークやダーツで捩ったり傾けたりして造形してあっても、何となく羽織っぽいんですよ。どうもどう着ていいかわからない、と思う方は、一度、羽織と思ってぞろっと着てみることをお勧めする。それも、小津の映画にでも出て来そうな着方ね。多分上手く行く筈だ。同じアイテムでありながら構成の原理がアルマーニとかとは根本的に違うんですよ、どうも。

ともあれ。絵描きは恐ろしいよ。おそらくは新聞用の白黒の写真一枚でこれだから。

で、久々の毎日新聞の書評欄は大変な充実ぶりなのであった。「二万年の日本絵画史」「ナボコフ全短編」とも、枚数はこれ、400x5くらいあるんじゃなかろうか。前者は新聞書評の限界でできる批判を交えながら内容と趣旨をかっちり纏めて紹介しているし、後者は、へえ、その短編を取り上げるんだ、という着目点も含めて、ナボコフの短編の魅惑を的確に示しながら、書評者自身をも浮かび上がらせている。他の書評もなかなかに面白く、特に「バチカンの聖と俗」にはかなりそそられた。明日にでもぽちろう。

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Wed 10/5/2011 - 1:34:05AM

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