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26/05/2011

「十二人の怒れる男」を見た。

本当に、喧嘩腰の十二人の男どもが最初から最後まで怒り続ける。強そうな奴はもちろん声と態度で脅すし、弱そうな奴も精一杯暴力的な態度で対抗仕返すし、爺様は爺様で爺様なりに凶暴だし、しかも部屋が滅茶苦茶狭くておまけに夏で暑くて冷房がなくて全員汗塗れという、実に恐ろしい映画であった(脇汗の表現には感心した)。一人は偏見発言が災いし、極めて無惨に隅っこの反省机に追いやられていた。別な一人の息子は親父の凶暴さに呆れ果てて家出しているくらいである。ヘンリー・フォンダの果てまで何となく凶暴なのだから、どのくらい凶悪な雰囲気に包まれた話か推して知るべし、だ。

なもので、説得合戦も、理屈での説得に身体的・心理的圧迫を加えた圧力合戦と化し、抵抗しながらも説得された奴は一々心が折れたような状態になってしまう。実に恐ろしい。最後まで頑張った奴が泣いちゃうのも、台詞でのドラマとは裏腹に、まあああも凶暴な連中に吊るし上げられて頑張った挙句じゃ泣くよね、という気になるのだ。一人だけ、比較的凶暴な態度を見せず圧力に圧力で抵抗しない奴が、唯一、飛び出しナイフで人を刺す時にはどうするか知ってる奴だった、というのも怖い。

いや、かつてあの国じゃ、男であるには、ああも常時喧嘩腰で常時人を脅し脅されて暮らしてなきゃならなかったのかね、顔を見るなり喧嘩腰じゃないと生きて行けなかったのかね、こりゃ一緒に仕事したくないし一緒に暮らしたくもないな寿命が縮むよ、というのが素直な感想で、多分に誇張があるとは言え、まあ、微妙にあれは真実なのであろう。「グラン・トリノ」でクリント・イーストウッドが、男の会話のお手本というので、隣のアジア系の男の子を床屋に連れて行き、惰性と化した罵倒合戦を聞かせる、という場面があるが、あれなんかどちらもが枯れきる前はまじで凶暴だったんだろう、多分。

ちなみにミハルコフ版は、オリジナルにかなり忠実ではあるが、ここまで凶暴ではない。部屋じゃなくて体育館なんで空間が広いからかもしれないし、何より、暑くないのが幸いしているのかもしれない。

兎も角、異常な世界だった。

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04/05/2011

八時に起きて、ゆるゆる朝食を取ってから午前中一杯バイオリンを弾き、午後はずっとベランダで農作業。夕食の後は映画見て、これから仕事。完璧な一日だ。

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