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25/05/2009

いやまあ、何回も繰り返していることですが。

規制強化に怯えるあまり、味方の足許を掘り崩すような真似はしちゃいかんよ。何か実践まではあと一歩、足りないのは度胸だけ、みたいな奴に見えるぞ。本当に男女が平等なら強姦オッケーの筈だろ、とか書いたら、良識ある仲間はうんざりして離反しかねないし、二丁目の公衆便所、とか書いたらゲイの人たちが怒るし、君が妄想している二丁目の公衆便所のような電車で毎日通ってます、という女どもの怒りの炎に油を注いでいるようなもんだしな(大体君の職場環境は充分「雌車」を必要としているんじゃないのか。こういうことを考えてる奴だというのは同じ職場にいたら見えみえだ。誰がそんな奴と残業したがる?)。この手のゲームをやってるのはこういう奴です、だから規制を、という標本になるのは御免だろ? ちっとは大人になれ。もう大人だと言うなら、もちっと戦略的に振舞え。強姦はNG、という現行のプロトコールは当然だという振りくらいはした方がいいぞ。

p.s. わざわざ別の日の記述にする必要もないからpost scriptumにしておく。正直なところ、女どもに対するルサンチマンを日々胸に溜め込んだ青少年が、Q. 一分三十秒の制限時間内に痴漢行為を遂行することができません。どうしたらいいですか。A. ポインターをスカートに近付け、手の形に変ったらパンツの中に入れて、マウスを素早く動かしてください。みたいなゲームでこっそり憂さを晴らすのは全然構わない訳だが(ただまあ、解消は無理だろうな。ルサンチマンは一層募るだけだ)、同好の士以外にとっては非常に不気味な行為であることは間違いない。ましてそれが「痴漢」「強姦」では、わざわざ出向かなくとも日常の世界にそうしたものがいきなり、それもそこそこ高い頻度で、意にも予想にも反して出現する恐怖の世界に暮している女たちから許容されることなど期待する方が間違っているし、別に女にルサンチマンなど抱いていません、という男ども(振りだけであっても、だ)も含めた社会に受け入れられることもまずない。ゲイ差別は批判されるのにヴァーチャル強姦愛好差別は何故まかり通るんだ、とどんなに叫んでも、ゲイはアイデンティティだがヴァーチャル強姦はただの趣向だ、と言われればそれまでだ(砂場が閉鎖になったらすべり台に行けよ、どうせ飽きたらそうするつもりだったんだろ、と部外者は誰もが思う)。そもそも他人の性を暴力で支配する夢を認めるほど寛大な社会なぞない(頭の中のことは自由な筈だ、と言うだろうが、頭の中で終始しているから自由な筈のことで、うっかり漏らしたら社会から爪弾きにされることは幾らでもある)。反発は感情論だと反論しても、感情論を感情論だと指摘するのは余計相手をいきり立たせるだけだ(ギャラリーに感情論にすぎないことを印象付けようとしているのかもしれないが、恥を知らない変態が女の子を苛めているように取られるのがおちだ)。つまり、君らは圧倒的に勝目のない勝負をしている。

 君らと君らの敵にはひとつだけ共通点がある。社会はまともな場所だと——もしそうでないならすぐにもまともな場所になるべきだと考えていることだ。表現の自由なぞ持ち出すのがその証拠だが、前にも書いた通り、この国だろうとどこの国だろうと、表現の自由なぞ何の頼りにもならない。どこかから圧力が掛かったり、発売元が日和ったり、何より廃れて儲からなくなったり(そして廃れさせて儲からなくさせたり、そうであるように思い込ませて実際に廃れさせ儲からなくさせたりするのは全く簡単なことだ)、お国が気向きで弾圧してきたりすれば、君らのであろうと誰のであろうと、砂場は簡単に消滅する。言論の自由市場? 言論なぞ操られ放題、結局得をするのは金や利権で論戦を展開して見せる両陣営の言論芸人だけだということは既に自明じゃないか。的確な働きかけ次第で幾らかもたせることは可能かもしれないが(怖がってる女の子を余計怖がらせるのだけはやめとけって——それよりテクニカルな議論に終始するQ. & A. を公開したほうがいい。今度は物笑いの種にされるかもしれんが)、風任せの運命が何程変わる訳でもない。

 だから、どうしても砂遊びに拘りたければ——そしてそれは現状その手のゲームを製作している奴でもそれで遊んでいる奴でも、ほんの一握りだろうが——通常の社会に一任している生産流通消費の経路を自分たちの手で握るしかなかろう。即ち、地下だ。そうすればそれは誰もが存在することを知っているが存在しないことになっている物になり、別に誰も不快感を抱きもしなければ、怖がりも気味悪がりもしなくなる。何しろ、それは存在しないことになっているものなのだ。多くの締付けのきつい国では既にそうなっている(そして勿論、児童ポルノも今回批判の対象になっているような非人道的ポルノも厳として存在していることが稀に明るみに出るが、結局根絶はされない)。怖くもなければ害もなく差別するのは無体裁だと説得することなど諦めて(説得の努力は完全に裏目に出ている——何しろ普通ならばれないような壊れた人まで炙り出してしまっている始末だ)、地下に潜ることだ。そんな暇があったら製作者なら少しでも表現(例のゲームの絵は少々ひどい)を磨き、流通関係者は地下流通経路を鉄壁にし、消費者は批判の目を磨いて質を上げていく方がいい。見るに耐えるものになったなら、多少は世間の目も和らぐだろう。ただし、密かに。

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Notifié: 30/05/2009 04:50

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