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13/05/2005

相変らず風邪。熱は下がったし怠くもないのだが、咳が止まらない。

にも拘らず充実した一日だった。朝から義弟が送ってくれた「鋼の錬金術師」を見始めて結局二十話あたりまで見る。しかもその途中にロバート・ダーントンの新刊読んで、書評書いて送って、ちゃんと昼夜のご飯もして、「ケロロ軍曹」も四回分見ているのである。しかし業の深い話だねえ。漫画の方はこの業の深さをテンポの良さとコミカルでいなして通過して行くので、ああそうか、で済むが、アニメで見ると、いやはや、業が深い。しかしだ、業の深さが一々、身内が死んだ問題に還元されて行くのはいかがなものかと。ちょっと安直じゃないかと。全く無目的に嵌まる奴が一人くらいいてもいいんじゃないかと。ご覧になっている十歳から五十歳までのお子さまたち(含佐藤亜紀)にも少しばかり、世の中全く無目的に業の深い世界に嵌まってどこまでも行っちゃう奴がいるってことを教えてあげた方がいいんじゃないかと。そういう意味じゃ西原理恵子の方が怖いんじゃないかと。

夜中に二時に一旦切り上げた時、佐藤哲也氏は怒っていた。耐久上映会をするつもりはなかったと言うのだ。

で、何で業深かというと、ダーントンの『禁じられたベストセラー』なんか合間に読んでしまったからである。何か面白そうな資料にころころと塗れているな、この人余生はこれで行くつもりかと思っていたら、いやもう、とんでもないところに行ってしまっている。一口で言うなら、啓蒙思想がフランス革命を生んだのではなく(勿論、今時単純にそう信じている奴はいないが、単純に否定している奴もいない)、もっと長期的な崩壊の上に啓蒙主義はたまたま乗っかっただけだ——と思う(これが最大のポイントだ)、というのだが、他に味方はいるんですか、異端の説を唱えて学界追放とか大丈夫ですか、ダーントン先生、と思わず言いたくなってしまう。それともこれはプロレス流の負けたふりなのか。異端説をちゃんと論証してのけて、ふはははは、と笑うと後でちゃんと拍手してくれる奴を準備してあるのか。

もっとも、サンプルの不足のために統計的優位性のある結論こそ出せていないのだが、ここでダーントンが試みたことには注意しておいても損はないと思う。おそらく同じやり方が、何故ナチズムは勃興したのか、とか、何故日本はこんなに右翼の声のでかい国になったのか、とかを分析するにも有効に思えるからだ。

あ、洗濯終った、じゃ、耐久上映会の続きね。

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